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新 勝手にコム論

元宝塚歌劇団雪組トップスター朝海ひかるさん!舞台道を走り続ける朝海さんのちょっぴり昔の記録です^^

カテゴリー「舞台妄想論」の記事一覧

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先走りカルメン


東京ディナーショーも本日で最終日ですねぇ。
論者は全く関係ないんでございますが、
きっと、いつぞや、スカイステージで放送して下さることを
首を長くして待っております☆



ところで、DSに参加できない故、
かなり先走りでございますが、
『カルメン』の小説を買ってきました!!(出たぁぁ)

本当は『トライアンフ~』の本があれば、それを狙っていたんですが、
DVDとかVHSしか発見できなかったので、
6月まで先走りの『カルメン』を購入(*´∀`*)

タカラヅカでも宙組の「ホセとカルメン」とか
花組の「フリーダム」とか舞台化されているのは知っていたんですが、
何せ興味がなく、放送されていても見てませんで、
どんな風になるのか全く分かりません。



小説『カルメン』を読み終わってみての率直なる感想。


コレッ!!いい!!スゴくイイ!!


女優・朝海ひかるにとてもイイ!!



これ以上、読まれると舞台をだいぶ前にしてネタばれですが、
よろしいでしょうか・・・・?






カルメン、かなり悪い女です。


ジプシー女・カルメンを愛してしまったドン・ホセ。
素朴で真面目な青年の運命をここまで狂わせてしまったカルメン。


ドン・ホセの嫉妬、決闘・殺人・・・・
そしてついにはカルメンをも手にかけざるを得なくなったホセ。


カルメンの、人を狂わす恐ろしいまでの美しさ
それを女優として油のノリまくった朝海ひかるが演じます。

見てぇぇです。見てぇぇぇです。・゚・(ノД`)・゚・。・。

かなりの悪い女になりそうです。朝海さんが。



「あの女の口から出ることの全てが嘘でした。
あの女は絶えず嘘をついていました。

あの女が一生のあいだに、ただの1度でも本当のことを
言ったことがあるかどうか、私は知りません。

そのくせ、あの女に何か言われると
私はそれを信じたものでした。
私の力ではこれはどうにもならないのでした。

私はもう正気をなくしていました。」


ドン・ホセが語った言葉。
これだけでも、カルメンの妖しさ、美しさが伝わりますよねぇ!



ドン・ホセの溺れっぷりが、また論者の心をくすぐりました。

ヅカ時代であれば、コムちゃんにホセをやってもらっても、
すっごい嵌り役だったんじゃないでしょうかね(*´∀`*)


カルメンは・・・・そうだな!
風花さん(*´∀`*)
まひるちゃん(*´∀`*)
池田銀行あたりがピッタリかなぁ(*´∀`*)



「ひでぇ悪魔だ。」私が言ってやりました。

「そうよ、わたしは悪魔よ。」平気であの女は答えるのでした。


どっちを演じてくれるにしろ、見たい!!

でも今はやっぱりカルメンをやってのける朝海ひかるに一票ですかね!
6月にはこれを拝めるんですよねぇぇ(*´∀`*)ノ




ん?

天王洲・・・?

旅費がかさみますなぁ。・゚・(ノД`)・゚・。・。

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まだまだ先でした・・・

『プラカラ』兵庫県がちゃくちゃくと近づいておりまして、
論者、日増しにソワソワしておりますが。


論者、観劇史、始まって以来
ダブルヘッダーということで、
益々キンチョー!!!

お尻は痛くならないかなぁぁ・・・・(そこかいッ)
ヅカのお芝居1時間40分を観劇した後も、
よく「あ~~~お尻が痛いッ」と言ってる質だからなぁ・・・・アイタタ。

夕方の部はもぞもぞと動き出しちゃうかもしれないな(迷惑)


・・・・・と、論者のお尻事情はどうでもよくって(ホントどうでもいい)ですね、

アルトが好き♪~様のところで、とんでもないものを見せていただきました!!


コムちゃんの蜘蛛女!!!こちらですッッ


ぎゃぁぎゃぁぁぁぁぁ~~~!!!

これどうしますぅぅぅ??

黒髪もめっちゃんこ似合うも~~ん!!


ヤバイッ

ヤバイッッ


ヤバイッヤバイッッ


これヤバくなぁぁぁぁぁ~い?


・・・・・と思わず若者表現が出てしまうところなのですが、
公演はまだまだだというのに、『プラカラ』『ダンクレ』を通り越して
とっても楽しみになっちまった感じです。


ブリーザのような野生美、
ROSSOの持つ清らさ、淫らさ、
ルシファーが醸し出した心のある冷たさ・・・

コムちゃんの大好きポイントが凝縮されたかのような蜘蛛女になりそな予感^^

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『蜘蛛女のキス』~映画語り 最終章4

これでいよいよ妄想劇場映画語りも最終回。
何だか淋しいような気もしますね。(少数派でしょう)


病の新聞記者わたるさんは・・・?
健気な女優コムちゃんは・・・?
歪んだ愛の水さんは・・・?
3人の運命は如何にッッ!!!
(すみません。もうこの配役から逃れられません)(呆)




「花形女優と新聞記者の恋」4


あれから何日か経ち、青年の容態は日増しによくなっていった。
しかし青年には気がかりなことがあった。
豪華なホテルのステージで毎晩歌を歌っているという彼女。
しかし彼女はどうしても青年をホテルに連れて行かないのだった。
青年の心は再び嫉妬に蝕まれ始めた。
彼女はあの実業家と会っているのではないか・・・と。

ある晩、青年はその一流ホテルへと足を運んだ。
ところが出演予定者の中に彼女の名前はなかった・・・
誰も彼女を知らないし、見たことがないと言った。
彼女を覚えている者もいたが、それは昔のスターとしての彼女であった。

青年はやけを起こし、港の居酒屋の方へやってきた。
その地区をうろつき、とある街角へ辿り着いたとき、
街灯の下に佇む彼女を見た。
娼婦として立つ彼女の姿を。

青年は見つからないように身を隠すと、そのまま家路についた。


次の日、青年は早くに起きだすと、彼女に適当な言い訳をして
仕事を探しに出かけるのだった。
そして夕方になると、手ぶらで帰ってくる。
彼女は心配でならなかった。

そして彼女が仕事に出かける時間、
青年は行かないでくれと頼んだ。
夜は危険が一杯だから、
どうか自分といっしょにいて欲しい、
2度と会えなくなるんじゃないかと心配だからと。

彼女は青年に言う。
落ち着いて、
家賃を払わなくてはいけないから、
どうしても行く必要があると・・・・・。
青年は知らなかった。
医者は彼女だけに告げていた。
今度はうんと費用のかかる治療をする必要があること。
まさに次の日、2人で病院へ行かなければならなかったのだ。

結局、彼女は出かけた。
青年は考えた。
彼女は自分を救うために身を落としてまで働いている、
彼女にとって自分はどれほどの重荷なのだろうと。

日が暮れて、青年は船着場まで歩いた。
波に映る月は粉々に砕けてきらきらと光っていた。
彼は弱々しく口ずさんだ。



ぼくの孤独な心の闇の上で消えていく月よ
どこへ行くのだ?
彼女が行ってしまったように
お前も巡り歩くならば
教えてくれ
彼女は誰といるのだ?
彼女に伝えてくれ
ぼくは君を愛していると
彼女に伝えてくれ
ぼくは待ちくたびれたと
帰って来いと言ってくれ
夜遊びはよくない
ためにならないと
辛い目にあうと
泣いて終わると



そして翌朝、彼女が帰ってみると青年の姿はなかった。
彼が彼女に残したメモにはこう書かれていた。

君が好きでたまらない。
けれど君の重荷になることはできない。
どうか捜さないで欲しい。

そばには煙草の吸殻がたくさんあった。
そして置き忘れたマッチ箱が1つ・・・
港の居酒屋でくれるマッチ。

彼女は青年が自分を見たことを知るのだった・・・


大実業家は必死になって彼女を捜していた。
彼女がひどい貧乏暮らしをしていることを知った実業家は
自分が彼女にしたことを後悔していたのだった。

その朝、海沿いの彼女の小さな家の前に高級車が1台止まった。
実業家が彼女を迎えに来たのだ。
実業家は彼女に許しを請うた。
何もかも君を愛していたからこその行為だった・・・
君を失い自棄を起こしたのだと。

彼女が実業家と別れてからの経緯を泣きながら話した。
実業家は心の底から後悔し、彼女に言った。
君がそれほどの犠牲に耐えることができたのは
青年を愛しているからだろう・・・
その愛は死ぬまで変わることはないだろう・・・と。

すると実業家は彼女の宝石類を残らず詰めた箱を彼女に渡し、
そっと彼女の額にキスをし、彼は彼女の前から姿を消した。


それから彼女は青年を捜しに出かけた。
宝石を売ったお金で、彼を最高の病院で看護することができる。
四方八方、無我夢中で捜し回った。

どこにも青年はいない・・・。

監獄や病院まで捜しに行った。

そして重病人ばかりの病室で、ついに青年を見つけるのだった。

青年の体はボロボロだった。
初めはアルコールで、そして餓えと寒さで。

彼女の姿を見ると、青年は微笑んだ。
彼女は青年の枕許に立ち、2人は抱きしめ合った。

青年は言う。
昨夜は容態が悪化したから死ぬかと思った
だけど今朝、危篤状態を脱したことが分かったとき
君を迎えに行こうと思ったんだ。
だって2人を隔てることなんかできないからさ。
2人でなら何とかやり直せる・・・。

いくつもの新聞社から僕に声がかかったんだ・・・
それに特派員として外国へ行く話もある。
2人で遠いところへ行けば、辛い過去は忘れてしまうだろう。


彼女は気付いていた。
青年が熱に浮かされてうわ言を言っていること。
彼が危篤状態であること。

青年は彼女のために新しい歌詞を考えたと言う。
彼女に歌って欲しいと。
そして少しずつ囁くように口ずさんだ。
彼女はそれを繰り返した。


悲しいとき ぼくは君を想い出す
嬉しいとき ぼくは君を想い出す
他の瞳を見るとき 
他の唇に口づけるとき
他の香りをかぐとき ぼくは君を想い出す

君はぼくの中にいる
ぼくの奥深くにいる
君はぼくの心の中にいる
ぼくは君を想い出す

考えてもみなかった
君への思いが これほど強くなろうとは
思ってもみなかった
君に心を奪われようとは

近くにいても 遠くにいても
ぼくは君を想い出す
昼も夜も 妙なる調べのように
君はぼくの心の中にいる

ぼくは君を想い出す



彼女は素敵な歌だと呟いた。
けれど青年は何も答えなかった。
彼の目は開いたまま・・・

彼がこの世で最後に見たのは
永遠に抱き合ったまま、幸せを目指す2人の姿だった・・・


彼女は青年を抱き締めると、さめざめと泣きつづけた。

そして彼女は1人、あの小さな家に戻った。
ほんの短い間、2人が幸せに暮らした家。

そして彼女は沈みかけた夕日を見つめながら
独り、歩いて行く・・・彷徨える魂のように。

彼女の目には涙が溢れていた。
しかし口許には微笑みを浮かべていた。

暗くなりかけた海辺では、彼女の姿はシルエットにしか見えず、
それがはるか彼方を当てどなく歩いていくのであった・・・



Fin.



このお話は本当に可愛そうだったんですけれども、
最後、「彼女」はどうなったんだろうな・・・?
という風に終わるんですよね。

そうすると、話されている側のバレンティンがこんな事を言います。

「彼女は何もかも失ったけれど、少なくとも、
生きている間に真の関係を持つことができたんだ。
たとえもう終わったとしても、彼女は満足できたんだ。」


なるほど!!という感じですね。
まるで「男役・朝海ひかるさん」と我々ファンのことを
言っているみたい(・∀・)ノ・・・・?(ちょっと違う)


「人生というものは短いかもしれないし、長いかもしれない。
それはともかく、人生において、
あらゆることは一時的であって、
永遠に続くことなんて何もないんだ。」


ふむふむ。何だか考えさせられますね・・・。


そして論者がまとめてきました小説の映画部分。
これらは『蜘蛛女のキス』の中でモリーナが語る映画なんですね。

「モリーナは蜘蛛の巣のように紡いだ映画の罠に
結局のところ自ら絡まってしまう哀れな蜘蛛女になってしまう。」と
訳者の野谷文昭氏が解説で述べてらっしゃいます。

映画を語ったモリーナと、
それを聞いていたバレンティンがどうなってしまうかは、
舞台を観てのお楽しみということで・・・^^
映画部分は残さず語ってしまったので
そこだけは11月の舞台、もしくは小説でご確認をお願いします!!
ちょっと謎をおいておかないと、
これきっと、著作権・・・・?ひっかかってます?これ?

集英社文庫 『蜘蛛女のキス』 プイグ  訳:野谷文昭

より拝借しております!!!!!(書き逃げ)


いやぁぁぁっぁ。
妄想劇場が閉幕しちゃったんですが・・・
今度から何をして盛り上がろうかなぁぁぁぁ。
(いや盛り上がってたの少数ですから)


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『蜘蛛女のキス』~映画語り 最終章3

わたるさんがどんどん壊れていっています。
そこで朝海さんもとうとう行動を起こしますよ!
(もう役名で語れなくなってます)(危)



「花形女優と新聞記者の恋」3


実業家に頼りきりの生活が恥ずかしくなった女は
ついに実業家と別れ、また仕事を始めようと決心した。
彼女は歌手としてナイトクラブで歌うことになった。

その夜、まだ準備中のクラブに立った。
久しぶりのステージに、手が震えてしまう。
しかし彼女はとても優しい目をして、
静寂の中、ピアノの音をバックに歌いだす。
青年のことを思いながら・・・


いなければ忘れると誰もが言う
けれどそれは本当じゃないと
あたしはあなたに誓います
あなたと過ごした最後のときから
あたしの人生は辛く悲しいことばかり
あなたはその瞳で
あたしの中に見つけた気まぐれな世界を盗んで
自分のものにした


あんなに愛し合っていたのに
なぜあたしを捨てたの
あなたは知ったはずなのに
あたしの狂おしい胸の内を
あなたはたとえ遠くにいようとも
きっと泣いている
あたしが捧げた愛に似た
そんな愛を求めて・・・



歌い終えた彼女はすっかり物思いに沈んでしまった。
けれど準備中のスタッフからは
割れんばかりの拍手が贈られるのであった。

彼女は満ち足りた気分で楽屋に戻った。
自分がまた仕事をしていること、
実業家と手を切ったことが
青年に伝わるだろうと思ったのだ。

しかしそこに大実業家が現れ、
彼女の再デビューを前にナイトクラブを買い取り、
そして店をたたむよう命令したのだ。
実業家は彼女を取り戻すため、
彼女が自分の手を離れては生活できないことを
分からせようとしたのだった。

彼女は強かった。負けなかった。
彼女は条件のいい仕事ができるまで
どんな仕事でもしようと堅く決心するのだった。


その頃、青年は働き口を捜していた。
記者クラブのブラックリストに載っていたため
記者としてはもう働くことができなかった。
飲んでばかりいた彼は人相も悪く、
なかなか雇ってもらえずにいた。
やっと見つけた仕事は製材所の人夫。
しかしアルコールで体がぼろぼろだった青年は力尽きてしまう。
そして遂に、青年は気を失い病院に運ばれてしまうのだった。

病床の青年は熱に浮かされながら
彼女の名前を呼んだ。
仕事仲間が彼の手帳から調べ、例のアパートに電話をかけた。
もちろん彼女はもうそこにはいなかった。
しかし親切なメイドが、今は安い下宿屋で暮らしていた彼女に
伝言を送ってあげるのであった。

彼女はすぐに彼のもとへ飛んでいこうとした。
しかし彼女には切符代が払えなかった。
彼女は下宿屋の管理人にお金を借りようとしたが、
取り合ってはくれなかった。
他に頼るところのない彼女は何とかもう一度頼み込んだ。

管理人はお金を貸すことを承諾した。
条件付で。

管理人の男は彼女の部屋に入り、
彼女は男の魔の手に落ちた・・・



病院にいた青年は日に日に回復していった。
しかし医者は二度とお酒を飲まないこと、
栄養のある食事を取って、
体を休めなければならないと告げた。
一文なしの彼にどうやって・・・

そのとき青年の目に信じられない姿がはっきと飛び込んできた。
全く飾り気のない白いワンピース。
髪は後ろで束ねているだけ。
それでも彼女はとても輝いていた。

青年は彼女が大実業家から与えられる贅沢な生活から
縁を切ったことを初めて知るのだった。

彼女は自分の目が信じられなかった。
お酒のせいで彼は別人に変わってしまっていた。
彼女の目にはみるみる涙が溢れ止まらなかった。

退院しても良いという医者に
行くところがないと答える青年。
彼女は彼に告げた。
庭付きの家があると。
すごく小さいけれど
椰子の木陰にあって
海からの潮風が心地よいからと・・・

彼女は郊外に一軒の家を借りていた。
彼女は青年を庭のハンモックに寝かせてやると
2人は手を握り合い、じっと見つめ合った。

君がここにいてくれる嬉しさですぐに治るよ。
治ったらいい仕事を見つけるよ。
君に負担はかけたくない。

彼女は答える。
心配しないで。
あなたがすっかり良くなるまでは働きには出させない。


2人は黙って愛情のこもった目で見つめ合った。

青年は囁くように歌った。


この幸せを他人には言いたくはない
言っても分かりはしないから
でもぼくの心の中では叫び声を上げている
生きること
愛することへの切なる願いが・・・
ぼくは幸せだ
君はぼくを愛している
ぼくの愛はそれ以上
君を深く愛するぼくは
過去のことは忘れてしまった
そして今日 ぼくは幸せを味わっている
なぜなら君がぼくのために
泣くのを見たから・・・




……to be continued.




瀕死のわたるさんです(泣疲)
そしてとうとうコム嬢はひひ爺の手にかかってしまいました。
爺さんは今日初めて出てきたっていうのに
オイシイところを持っていきましたね(違)
そうだな・・・
『睡れる月』の変態上様役がとってもGJでいらした一樹千尋さんにお願いしましょう。
あの時もコムちゃんのことを狙っていましたものッッ(力説)
あの時はカシ兄ちゃんが救ってくれたんだけど、
瀕死のわたるさんはそれどころじゃなかったみたいで・・・(だから違う)

次で本当に最終回です^^

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『蜘蛛女のキス』~映画語り~最終章2

わたるさん&朝海さんで置き換えてらっしゃいますでしょうか?
それともカシちゃん&朝海さん派でしょうか・・・?
(何の話しや・・・)
この後も青年は大変なことになっていきます!!
では第2部開始致します。(大げさやな・・・)




「花形女優と新聞記者の恋」~第2部~

次の日、青年が新聞社へ出勤すると、
みんなは彼女の記事の資料を探し回っていた。
見つかるはずがない。
青年は彼女に関する資料の全てを自分のデスクに隠し、
鍵をかけてしまったのだから。

結局、資料は見つかるはずもなく、
今回の記事は御破算になることが決定した。
青年はためらいながらも、彼女に電話をかけた。

安心してくれ。記事はもう出ないからと。

そこで青年は彼女の家で言ったことを謝り、
もう1度会って欲しいと伝え、時間と場所を指定した。

彼女は感謝の言葉を述べると再会の約束をするのであった。

青年のことが気にかかっていた女は
例のアパートで身支度を整えていた。
そこに大実業家が彼女を訪ねにやってきたのだ。
彼女は行こうか行くまいか悩んだ。
青年と会うのは危険ではないだろうかと・・・

大実業家は何かを察したように、
ショッピングならば私も着いていこうと言った。
しかし彼女は時間がかかるといけないからと、
その場をやり過ごそうとした。

実業家は納得したような素振りを見せ、こう付け加えた。
自分をだましていることが分かった時には、
君に仕返しはしないけれど、
君に敢えて近づいた男に仕返ししてやる・・・と。

実業家が帰ったあとも、
彼女の耳には先ほどの言葉が響いていた。

その頃、青年は豪華なバーで彼女を待っていた。
1時間が経ち、2時間が経ち・・・
彼女はもう来ないと思った。
すっかり酔いの回った彼は、確かな足取りで店を出ると
そのまま新聞社に向かい、仕事に没頭するのであった。

次の日、会社の上司に一杯付き合っていた彼は
憂鬱な気分で店を出、気が付くと彼女のアパートの前に立っていた。
青年は我慢しきれず、ベルをならし、出てきたメイドに
女主人に話があると申し出た。

ところがその時、
彼女は実業家とお茶を飲んでいた。
実業家も前日のことを気にかけ、
彼女に宝石をプレゼントしにやって来たのだった。

メイドの制止を振り切り、中に入ってきた青年。
彼女はその場を取繕おうとして、記事の経緯を実業家に話すのだった。
彼女が一生懸命に、実業家の腕を取り話す姿を見て、
青年は嫉妬のあまり、カッとなり捨て台詞を吐くのであった。
何もかも胸糞が悪い。
自分のことは永久に忘れてくれ。
それがただ1つの願いだと。

青年はテーブルの上に紙切れを1枚残すと
その場を去ってしまうのだった。

目に大粒の涙を浮かべる彼女を、実業家はじっと見つめた。
そして、あの汚らわしい新聞記者をどう思っているのか問いただした。
彼女は喉が詰まり、なかなか答えられずにいた。
実業家の顔がどんどんと赤くなり、
怯えた彼女は唾をごくんと飲み込むと小さな声で答えた。
あの新聞記者のことなど何とも思ってはいない。
ただ記事のことで関係が出来ただけだと。

実業家はどこの新聞社の何という名前の男かを聞き出そうとした。
しかし彼女は仕返しを恐れ、決して言い出さないのだった。
実業家は思い切り彼女のほっぺたを叩くと、アパートをあとにした。

彼女はアーミンの敷物の上に倒れたまま動かなかった。
きらきらと光る涙が頬をつたっていた。
暫くして起き上がると、彼女は青年の残していった紙を手に取る。


たとえ君が囚われの身でも
淋しさの中で君の心はぼくに言う
あなたが好き
運命の黒き花は
無情にもぼくたちを引き裂く
けれどいつか訪れるだろう
君がぼくだけのものになる日が


彼女はその紙を強く握り締めると強く胸に押し当てるのであった。



失意の青年はもう新聞社へは戻らなかった。
そして酒場を巡り歩く日々が続いた。
新聞社との連絡を一切とっていなかった彼は
ある日、街で偶然に自分の新聞社の広告を見かけた。
そこには明日発売の新聞に、引退した大スターの秘密が掲載されるとあった。
青年は怒りに身を震わせ、夜中に新聞社へ入り込み、
自分のデスクがこじ開けられているのを発見する。
そこで青年は印刷所へと飛んでいった。
破れかぶれになった彼は、ハンマーで機械を叩き壊し、
彼女の記事の載った夕刊を1枚残らずダメにしてしまうのだった。

青年は街から姿を消し、酔っては彷徨い、酔っては彷徨う日々を送っていた。
居酒屋で焼酎のグラスの底に現れた彼女の姿を見つめては
彼はかすれた声で歌を口ずさみ、彼女を想い、涙するのだった・・・




.....to be continued.





えらく・・・物悲しいですなぁぁ・・・・
小説を読んでは書き、読んでは書きしている内に
どんどんと暗くなってきた・・・(重)


わたるさぁぁぁぁぁぁんッ
コムちゃんの気持ちも分かってやってぇぇぇぇぇッッ(違)


たぶん4部になっちゃう気が(長)

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私の毎日は朝海さん一色!!そんな約4年間の記録です。

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