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新 勝手にコム論

元宝塚歌劇団雪組トップスター朝海ひかるさん!舞台道を走り続ける朝海さんのちょっぴり昔の記録です^^

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『蜘蛛女のキス』 映画語り3の1

『蜘蛛女のキス』に登場します映画の話を続けておりますが・・・
ここから「コム論」に来られた方には何が何だかさっぱりですね・・・^^;

なのでもう1度、説明を。(kudoi)

ここは朝海さんについて熱く影から語り合うブログです(基本)
そして今のこちらの流行は朝海さんが11月に公演されます
『蜘蛛女のキス』の小説の内容を書き連ねること。
今回で3回目ということです!!

よろしいでしょうか・・・・?(おっけぃです)

そうしましたら続けます。(何の確認だょ)

3回目ということで3話目にいきたいところなのですが
3「心優しき醜いメイド」、4「御曹司とゲリラ」に関しましては、
たぶん舞台化されないのではないかな・・・という想いと
あまり朝海さんに関係なさげ・・・ということで、
すっ飛ばすことに致します。

3話目は醜いメイドがヒロインのお話で、
もともとはとってもハンサムな男が戦争に行き、
一生消せない顔の傷と心の傷を追い、
2人が心の美しさでもって結ばれるという話。(超まとめ!!)
(やれば出来るんだなぁぁ・・・)

4話目は浦井バレンティンのことを語っているような内容で、
金持ちの家の息子が父親と母親の別れを機に家族がすれ違い、
国のゲリラに父親は殺され、
息子の理解者であったパリの女とも別々の道を歩む事になり、
最後には母親と息子が共に暮らしていくという話。(短すぎてよく分かりませんね)
(でも大丈夫です。朝海さんに演ってもらう役はなかったです)
(そんな問題か・・・?)

ということで・・・・5話目に行きます!!

「大農園のゾンビ伝説」(たぶん朝海さんが娘)

ニューヨークからカリブ海の島に行く娘。
島で待つフィアンセと結婚するため、夢に満ち溢れ、船出する娘。

夜、その舟の船長に全てを話す娘、
若くてハンサムな船長はこれから娘に起こるであろうことに
一抹の不安を覚えながらも何も言えないでいるのであった。
舟が島に着こうという頃、
島の方から原住民の太鼓の音が聞こえる。
興奮する娘を尻目に船長は「太鼓の音にだまされてはいけない。
死刑の宣告を知らせることもあるんだ」と海をながめ、娘に告げるのであった。


彼はNYで2,3日知り合ったに過ぎない男やもめのアメリカ人であった。
娘が島に下り立つと、彼はロバのひく花飾りの車の行列を従えて待っていた。
一面に広がるバナナ畑。

彼もとても幸せそうであった。
しかし彼の心には何かひっかかりがあった。
彼はまず自分の妻となる娘を執事に引き合わせた。
50がらみの男、フランス人の男、ヒステリックな男・・・。

島の住人に祝福された2人は、明日の朝
島の役所で戸籍登録をして晴れて夫婦となることになった。
しかしその夜、娘は1人で留守番するはめに。
夫となる彼が島で1番遠いプランテーションに行く事になったからだ。

娘はその晩、屋敷内を散策してみることにした。
スタンド式の写真立て。
片方には彼の、もう片方はカラッポ・・・
死んでしまった前妻の写真が抜き取られていたのであった。

その時、娘は何かの物音を耳にした。
窓の向こうを影が通り過ぎた・・・
あわてて外に飛び出す娘・・・・・
月明りのイタズラと安心し、ふと部屋に目をやる・・・
すると部屋の中で動く影が今度はしっかりと見えたのであった。
その部屋は死んだ前妻の部屋・・・
がくがくと震え出す娘。
その人影は部屋を出て別のところへ・・・
怖さのあまり小さく身をかがめる娘。

すると目の前に影が・・・・

背が高く、顔は真っ青、髪は腰まで届く金髪、黒くて長い服、
目つきのぼんやりとした女は娘に触ろうと
両手を伸ばし近づいてくる・・・
恐怖のあまり気絶する娘。

自室のベッドで意識を取り戻した娘は
家政婦の黒人女に何もかも夢だと諭されるのであった。

次の朝、黒人女に身支度を手伝ってもらいながら、娘は質問をした。
彼はどこで夜を過ごしたのか・・・
黒人女は何食わぬ顔で答えた。
青年は労働者に挨拶をするために1番遠い農園に行ったのだと・・・
その大部分がある宗教を信じていると・・・

娘はその宗教が何か魔術的なものであることは聞いたことがあった。
そして自分もその儀式を1度見てみたいと・・・
しかし黒人女は決して近づいてはいけないと言う。
黒人女は続ける・・・
昔からの言い伝え・・・ゾンビの言い伝え。
それは死んだ人間が冷たくなる前に、魔術師が生き返らせたものだと、
魔術師が自分で殺し、毒薬を使う、
生き返った人間には意志がなく、魔術師の指示通りに動く。
その昔、哀れな労働者数名が反乱を起こした。
経営者たちは魔術師とぐるになり、労働者を殺しゾンビにしてしまった。
夜になると口のきけないゾンビたちは黙々と働かされた。
文句も言わず、意志もなく、働きつづけるゾンビ。
出来る事はただ1つ。
命令に従って、苦しむ事だけ・・・だと・・・。

その時、前の晩に見たと信じ込んでいる夢のことを思い出した娘は
女のゾンビはいないのかと尋ねてみた・・・
すると黒人女はいないと答え、口をつぐんでしまった。


結婚式を終え、その夜、
娘と青年は1つのベッドに眠っていた・・・
とても幸せな時間だった
聞こえてくるのは庭の虫の声と噴水の水音だけ・・・
ところがそこにある音が・・・
確かに聞いたあの音・・・太鼓の音・・・
聞き耳を立てる娘、だんだんと大きくなるその音
娘は震え出した・・・

はるか彼方から太鼓の音が聞こえてくる・・・


……to be continued.




引き込まれておりますでしょうか・・・?
お話はとっても途中なのですが、
まだまだ先が長いですので(舞台もとっても先ですので)
続きはまた後日^^


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『蜘蛛女のキス』~映画語り2

「花形スター・レニとドイツ人将校」(たぶん朝海さんがレニ)

場所はドイツ軍に占領されたパリ。
とあるミュージックホール、スタイル抜群のコーラスガールたち。
暗転の後、現れたのは花形スター・レニ。
皆の視線を一点に受けるレニ。
桟敷席のドイツ人将校ももちろんその1人。
挨拶をした瞬間、ドイツ人将校と目が合うレニ。

楽屋に戻ったレニはステキな花束の贈り物に気付いた。
その時、ブロンドのコーラスガールの1人が楽屋を訪ねる。
彼女は自分の崇拝するスターであるレニに
自分の身に起こりつつあることを話そうとやって来たのだ。
彼女が子供を宿していること。
そして相手はドイツの青年将校であること。
そして彼は自分のことをとても愛してくれていること。

彼女の話を聞いた後、レニは思う。
自分は祖国の侵略者を愛する事ができるだろうか・・・


レニと別れたコーラスガールは恋人のアパートへと急いでいた。
ちょうど夜中の12時だった。
灯りの燈った窓が開き、彼女に向かって微笑む青年将校。
その瞬間・・・・・
後ろからフルスピードで走ってきた車がコーラスガールに・・・
そのまま車は逃走。
全てを目撃した青年将校は大慌てで駆け寄り、彼女の腕を取る。
やっとの思いで聞き取れた言葉。
心配はない・・・
子供は元気に生まれる・・・
あなたの自慢になるだろう・・・
そう告げた彼女の目は、開いたまま光を失った・・・


次の朝、ドイツの警察がレニを訪ねた。
知っていることを全て白状しろと。
けれどレニは何も知らなかった。
彼女がドイツの青年将校に恋をしていたこと以外は。
しかし信じてはもらえなかった。
何時間もの間、引き止められた末、
見張りをつけて放してもらえることとなった。

レニはすっかり怯えながらも
その晩もミュージックホールで歌っていた。
そして楽屋にはまた例の花束が・・・
ネームカードを捜すレニ。
すると男の声・・・・・
「捜さなくてもいい。今度は自分で持ってきたんだ。」

彼女がびっくりして振り返ると
そこにはドイツの高級将校が立っていた。
彼女は誰なのかを問いただした。
けれど彼女は気付いていた。
彼は前の晩、桟敷席から盛んに拍手を送っていた男であると。

彼は今朝、迷惑をかけたことを謝りに来たのだと言う。
そしてショーの後、レニを夕食に誘うのであった。

夕食のとき、彼女は彼にこう告げた。
自分はフランスを愛するよう教育され、
フランスの利益を望んでいる、
外国の占領軍がフランスのためになるのかは分からないと。
彼は言う。
自分は全くそのことについては疑っていない。
ドイツの義務は、民衆の真の敵からヨーロッパを開放すること、
その敵とは時に、愛国者の仮面の影にかくれているのだと。

やはり彼を受け入れられないレニはウイスキーを少しなめると
もう疲れたと告げ、家まで送ってもらうことになる。
彼女が車から下りると、彼は手袋をはめたままの彼女の手にキスをした。
将校がレニの美しさに心を奪われていたその時、
レニは自分の部屋に人影らしいものを目にした。
彼女は震え出し、今夜は独りではいたくないと彼に告げるのだった。

2人は彼の高級アパートに着いた。
彼の国を愛する気持ち、紳士的な態度にだんだんと心を許していくレニ。

2人はたちまちの内に夢中になっていった・・・

彼女は毎晩、ステージから彼に歌を捧げ続けた。

レニと将校のロマンスが始まり、幾週も経ったある朝、
彼女の家にある訪問者が2人やってきた。
1人はレニの幼い従弟。
もう1人は以前、コーラスガールを轢き殺したあの男であった。

男は話し出した。
自分たちの任務にフランス人として協力して欲しいということ、
その任務はあのブロンドのコーラスガールが果たせなかったものだと、
フランスにあるドイツ軍の大兵器庫の場所をつきとめること、
そうすればナチスの反対勢力がそこを攻撃できるからと・・・
コーラスガールは任務遂行中、本気で青年将校を愛してしまった。
そして約束を果たせなかったコーラスガールは消されたのだと。

レニは男の申し出を断った。

男は言う。
それならばそれなりの方法をとると、
彼の隣で震える少年・・・
彼女の幼い従弟は人質として連れてこられていたのであった。
この哀れな子供は何もしてはいない、
ただ1つの罪はレニの身内であることだと・・・

彼女は男と契約を結んだ。

いつものとおり、将校のアパートを訪れたレニは引出しを調べ始めた。
しかし彼の家に常駐している執事にはびくびくものであった。
彼に見つからぬよう、片っ端から調べを続ける。
とうとう武器庫の隠し場所の地図を手に入れる。

博物館で待ち合わせをするレニ。
男と幼い従弟、そしてレニ。
情報を手入れたという彼女に向かい、男は言う。
これはお前のする仕事の第一歩に過ぎない、
彼女の裏切りを知ったら、あの将校は心の底からお前を憎むだろう・・・と。

レニは絶望と怒りで真っ青。
それを見ていた少年・・・・・

ここは博物館の6階・・・
吹き抜けのガラス壁のそばにたたずむ3人・・・
次の瞬間、
少年は男の腕を掴むとガラス壁を飛び越え、
自分を犠牲にし、男もろとも落ちていくのであった・・・


レニはベッドで目を覚ます。
昨晩、事件のことは何も告げず、将校の元へ震えながらやってきたのであった。


将校を、そしてドイツをすっかり愛してしまったレニは
兵器庫の秘密と引き換えに、反対勢力の親玉と接触することを決める。

ある日、パリ郊外のお城へと招待されたレニ。
彼女は反対勢力の男の車に乗り込むと、
その後を将校と部下の兵隊たちに追わせるのであった。

お城に到着したレニは奥の部屋に通される。
ドイツ軍の兵隊がすぐに突入してくると疑わなかったレニは、
親玉に何やら耳打ちをしている運転手を見て悟る・・・
将校ら兵隊は、彼女の車を見失い、手間取っていたのであった。

何とか時間を稼ごうと、レニは最後の手段にでる。
親玉を誘惑するレニ・・・

そして親玉がレニに飛びかかろうとしたとき、
彼女は肉切り様のフォークをつかむと男を刺し殺すのであった・・・

そこへ将校たちがやっとの思いで駆けつける。
彼女は窓を開け、彼のもとへ行こうとする・・・
しかしその下には先ほどの運転手が銃をかまえている・・・

間一髪のところで男を見つけた将校は男を撃つ。

しかし死ぬ寸前、男の銃はレニをしっかりと捕らえていた・・・
カーテンを掴み、倒れまいとするレニ・・・
駆けつけた将校が彼女の腕を掴んだとき、
レニのわずかに残っていた力は抜け、彼に倒れ掛かる。

あなたを愛している・・・
またすぐにベルリンへ行ける・・・

彼は彼女にキスをした。
彼女の唇から離れたとき、レニはもう力尽きていた。


将校は目にいっぱい涙を溜め、歩いていく・・・
しかしその道は光に満ちている・・・。



完。



「黒豹」に引き続き長編すぎます・・・。
しかもこっちはかなり省いています。
なので「え?展開早ッッ」ってところが多いかと思いますが
まぁだいたいこのような感じのお話でした!!

けっこう読んでいるとその世界にはまっちゃいますよ^^

この映画の話をしている間には、
バレンティン(浦井さん)が「ナチの宣伝映画だ!」とか野次ったり、
モーリス(石井さん)が恋人の話をし出したりと脱線が入ります。



ところで『Primary Colors』のお稽古が5日から始まったみたいです^^
元・星組の凛華せらさんも急遽ご出演だそうです。

ハリーの台本がかなり楽しいらしく、
本読みが和やかムードで行われたとのこと^^

高額チケに手を出そうか・・・・・
悩んでおります・・・・・
(出せ出せ!!)

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朝海さん関連・読み逃げ大流行!

『レ・プリーク』一冊まるごとエリザベート特集!!
というだけあって、ヅカ版・東宝版・ウィーン版が
みっちり凝縮された一冊でした^^

論者は毎度おなじみのチラ見。
朝海さんのとこのみ!!
朝海さんのページには『蜘蛛女~』で共演される浦井健治さんも載っています。
何たる奇遇!
彼も東宝版でルドルフ殿下を演じておりました!!
何たる奇遇!!
そして浦井さんは論者が思っていたよりも
とっても年齢がお若いことが判明いたしました・・・。
1981年生まれだそうです・・・浦井氏。
朝海さんと10学年も違うんか・・・・・・;
本屋でかなりの衝撃ッッ!!
いっしょくらいに見えてた(・ ・)

朝海さんはヅカを卒業されたんで、
けっこうオモシロイ話を書いてくれてます。
「資料用のビデオをお家でワインを飲みながら見ていたんです。
そして気付いたらボトル1本空けてしまっていて・・・
立った途端にバタンと倒れてしまいまして・・・
死ぬってこういう感覚なのかな・・・と思いました。」
(こんなニュアンスってことで)
朝海さんがワイン好きなのはちらっと聞いたことがありましたが・・・
ボトル1本て・・・・;
すごい女だ。朝海ひかる。

死ぬほど練習したとも書いてあったかな。
うん。
あのお口の一生懸命な開け方はかなりしごかれたんだな~と思います。

姿月さん、和央さん、湖月さん・・といった
大型主要メンバーによくぞ朝海さんが・・・(感涙)
小池先生・・・・・朝海さんをルド役にしてくれてありがとう。
エルマー役だったら論者は溺れていないと思うんで(確実)


そう言えば、『エリザベート』に関しては
代役でもお稽古場で通しちゃうほど念入りなんですよね!
前回の月組板の代役で言うなれば
トート・・・霧矢氏 (本役・彩輝さん)
エリザ・・・るいるい (本役・瀬奈さん)
代役公演見せろぉぉぉぉぉぉ~いッッ!!むしろッ!

もちろん宙組でも代役は決まっていたわけで・・・
朝海さんはルキーニだったと昔の雑誌に載っていた・・;

見たくねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~~~!!!(吐)

あんな可愛い朝海さんにチョビ髭なんか付けちゃダメ。STOPチョビ髭。
雪ポスターの音月ルキーニ、ちょっとオモシロイ。

本番まで後1ヶ月だよ。雪組さん!!ガンバッテぇぇ!


ついでに・・・・・(ついでって・・・)
「音月君PB」も読みました。
うん。いたって真面目な上級生トークな朝海さんでした。
朝海さんがとってもバンビ顔。
読み逃げで上等。

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蜘蛛女 勝手に紹介

朝海さんが演るというだけで、読みました『蜘蛛女のキス』
さっそくその中で朝海さんが演じるであろう部分を紹介してみたいと思います。

お話は石井一孝さんが演じますモリーナが
同じ監獄に収容されている浦井健治さん演じるヴァレンティンに
語る映画を挟み込み進んでいきます。


注:今から小説を読まれる方、舞台で新鮮味を味わいたい方は、
読まれないほうが宜しいかと思います!!




「黒豹女イレーナ」(たぶん朝海さんがイレーナ)

動物園、その檻の前で一心不乱に黒豹を描写する娘。
そこに通りかかった建築家の青年、その娘に恋をする。

ある日青年は同僚の女建築家のために誕生日プレゼントを買いに行くことに・・・。
そこに一緒に行くというイレーナ。
そのお店というのは小鳥屋である。
ところが2人がお店に入った途端、
小鳥たちは狂ったように怯えて、飛び回り、
お店の主人さえどうすることもできない始末。
イレーナが青年の手を取り、お店の外へ出た瞬間、
小鳥たちは平常を取り戻す。
彼女は帰りたいと言い、次の夜に会う約束をし別れ、
青年が1人で小鳥屋に戻ると・・・
小鳥たちは事も無げに楽しくさえずっているのであった。

2人はその後も会い続け、愛し合うようになった。
でも彼女は決して彼に対してキスを許さなかった。

彼は彼女の心の内に何かがあり、それに苦しんでいることを知っていた。
彼女には話したいことがあった。
自分の生まれた村の恐ろしい伝説・・・。
小さい頃からいつもそれを怖がっていたと。

「ある日、何ヶ月も雪が降り続き、
そのあたりの村が孤立してしまった。
村人は飢え死にしそうになった。
男たちは皆、出払い、
そしてお腹をすかせた森の獣が人里へやってきた。

するとそこへ悪魔が現れ、食べ物が欲しければ
村の女を1人差し出せと言う。
そこで1人の勇気ある女が村を出る。
悪魔は黒豹を連れていた。
女は悪魔と密約を交わし、不死の命を得る。

いつしか女には猫の顔をした娘ができた。
やがて遠征からもどってきた村の男たち・・・
女の夫であった男は自分の妻にキスをしようとした。

すると女は夫を生きたまま食いちぎってしまった。

まるで黒豹の仕業のように。

そしてその後も山で黒豹女が次々と生まれた。

別の男が、夫を殺したのがその妻だと気付き、
雪の中、その女の後を追った・・・。
初めのうち、残っていた女の足跡は
森の近くに近づくと黒豹の足跡に変わっていた。

伝説によると黒豹女の子孫は絶えず、
今も世界のどこかに隠れている。
彼女たちは普通の女に見えるけれど、
男がキスをすると黒豹に変わるのだと・・・・」

イレーナは自分が黒豹女かもしれないと、ひどく怯えていた。


そして2人はついに結婚。
話し合いの結果、イレーナは精神分析の医者に診てもらうことになる。
イレーナは自分がちゃんとした妻になれるのかどうか不安だと話し始めた。
そして次は怖い夢の話、黒豹になってしまう夢の話をすると約束をし、
医者のもとを去るのであった。

しかし次の約束の日、イレーナは夫に嘘をつき、
病院ではなく、あの黒豹のいる動物園に向かう。

青年はいつまでも本当の夫婦になれない自分たちに悩み出した。
そんな悩める彼を心配する女建築家。
女は彼が結婚する前から彼のことを愛していたのだった。

病院ではなく、動物園に通いつめていたイレーナは
夫の帰りが遅いことを不安に思い始める。
ある夜、彼の仕事場に電話をかけた。
電話口に出たのは女建築家。
イレーナは嫉妬した。

ある晩、イレーナは食事の用意をして待っていた。
しかし彼は帰ってこない。
彼女は忘れていたが、その日は結婚記念日だった。
その日の午後、彼はイレーナを迎えに病院に向かったのである。
そこで彼は初めて、ずっと彼女が医者のところに通っていなかったことを知る。
家に電話をかけるが不在。
それもそのはず、彼女はいつものように動物園にいたのだから。

がっくりきた彼は仕事場に戻り、女建築家に全てを話す。
そして2人はバーに出かけるのであった。

あまりに帰りの遅い夫を探しに仕事場へ向かうイレーナ。
仕事場近くのバーで親しげに話す夫と女を見つけ、
嫉妬でぶるぶると体を震わすイレーナ。

夫と別れた女はのぼせた頭を冷やそうと今夜は歩いて帰ることにした。
夫は何もかもを女に話した。
妻が彼と寝ないこと、
黒豹の妄想に取りつかれていること。
彼のことをすっかりと諦めていた女建築家は混乱していた。

寒い夜だった。
人影も無かった。
しかし聞こえてくる。女の後からヒールの足音が。
彼女は黒豹女のことを思い出し、足早になった。

その内に、ヒールの足音はなくなっていた。
代わりに猫か・・・何か獣の足音が聞こえる。
彼女は振り返った・・・
しかし女の姿はなく、何か別の生き物の影が見えたような気がした・・・


イレーナが家に戻ってきた。
髪はくしゃくしゃ、足は泥だらけ。
青年はびっくり仰天。
今目の前にいる自分の妻に対してどうすれば良いのか分からなかったのだ。
彼は話した。
病院へ行ったこと。そして病院通いをしていないことを知ったこと。
イレーナは泣き出した。
自分の目の前で泣きじゃくるイレーナを見て、
彼はまだ心底彼女を愛しているのだと気付き、髪を優しく撫でてやるのだった。

彼に説得され再び、病院に通いだしたイレーナは
医者の言うとおり自分を正常なのだと考えるようになった。
彼女は嬉しそうにその足で、夫の仕事場へ向かう。
戸口に立ちすくんだまま動く事のできないイレーナ。
彼女は夫と女建築家が神妙に話し合う姿を目撃してしまったのだ。

仕事場には2人だけ。
2人は扉の奥で何かキシムような音を聞く。
そして聞こえる動物の息遣い。
恐ろしい唸り声と共に扉から出て行く影・・・

その夜、女建築家はホテルの地下のプールにいた。
誰もいない地下プール・・・
しかしそこに足音が・・・
黒い獣がうなるのが聞こえる。
緑色に光る目がプールの真ん中にいる女を見据える・・・

彼女は大声をあげた。
びっくりした監守がプールに現れ、電気をつけたとき
そこにはズタズタになったバスローブが・・・


夫は夜になっても戻らない妻を精神分析家と2人、自宅で待っていた。
そこに電話が鳴り響く。
女建築家からの電話であった。
今すぐホテルへ来て欲しいとの連絡を受け、
夫は医者に自宅に残っていてもうらうようお願いをし、
ただならぬ様子の女建築家の元へ出かけていくのであった。

そこへイレーナが帰ってくる。
医者と鉢合わせをするイレーナ。
彼女は欲望と嫌悪を同時に感じながらも
頼るところがなく、医者の腕の中に飛び込む。
誰からも愛されず、夫にも捨てられたと悲観的になるイレーナ。

医者は思った・・・・
彼女は自分のことを望んでいると
彼女にキスをし、いくところまでいってしまえば
自分が黒豹女などという考えは消し去ることができるだろうと・・・

そして彼女にキスをした。

2人は抱きしめ合い、キスを交わした。

イレーナは彼の腕からするりとくぐり抜けると
目を細めて彼を見つめた・・・
暗闇に緑の目が光る・・・

医者は身を守ろうとするが、手遅れ。
黒豹の爪が彼の首を切り裂き、血が吹き出し、彼は床に倒れる・・・


その頃、夫と女建築家はホテルのロビーから医者に知らせようと電話をかけた。
もう間違いはない、
彼女の妄想なんかではない、
彼女は黒豹女なのだと。
そこは危険であると。


いつまでも連絡のつかない医者を心配し、
夫、女建築家、2人の警官が自宅に戻ってきた。
そこには血の海に倒れる医者の姿が・・・

イレーナの姿はなかった・・・

夫はどこに彼女がいるのか知っていた・・・
あの動物園だ。


イレーナはまるで夢遊病者のように黒豹の檻へと向かっていた。
手には檻の鍵。
眠っていた黒豹は彼女の匂いで目を覚ます。
イレーナは黒豹を自由にしてやった。

黒豹は檻から飛び出し、イレーナ目掛けて飛び掛った・・・
そして一気に彼女を押し倒してしまった。
そのまま動物園を走り抜けた黒豹は
フルスピードで通過するパトカーに引かれ、死んでしまう。

夫は檻まで行く。
そして砂利の上に倒れるイレーナを見つけた。
そこは彼女と初めて出会った場所であった。

イレーナの顔は前足の一撃で醜く歪み、既に死亡していた・・・

同僚の女建築家は彼のもとへ歩み寄り、
2人は共に歩いていくのであった。
今見た恐ろしい光景を忘れようと努めながら・・・



完。




まとめられてねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!!!
これプイグさんに引用しすぎで怒られるかも。
(集英社さん、ごめんなさい)

1つ目の映画はこんな感じです。
長い・・・・長すぎる・・・・。
これでも端折っているところがありますので、
じっくり読みたい方は
『蜘蛛女のキス』  集英社文庫  野谷文昭訳をどうぞご覧下さいませ^^


あ~・・・。
映画の2本目まとめられるかなぁ・・・・(まとまってないし)
またお客様の反応が宜しければ頑張るかもしれません。
(またそんな事言う・・・)

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雑誌いろいろ

『トップ・ステージ』掲載のコムちゃん見ました。

襟を立てて「むふッ」と片方の肩を上げちゃっているポートが
すげぇぇぇ可愛いんですけどぉぉ!!

内容はですね・・・えっと。
またしても立ち読み常習犯でしたので・・・
『プライマリー』はまだお稽古もしていないので
どうなるか分からないということと・・・

『蜘蛛女』は今までのオーロラ役(蜘蛛女)の方々とは
少し違った感じになるかも・・みたいな事を言ってらしたような気が。


退団前「少し休息したい」と言ってらしたのに
かっなりメディアに登場してくれて嬉しい限りです^^

あと『音月くんのPB』『レ・プリーク』にも登場されているそうなので
また拝見せねばと思います!!

4月下旬発売の『美的』にも掲載されるそうな・・・。

コムちゃん働かされんねぇぇぇぇ^^;
でも楽しそうなんで・・・(見てないくせに)
良いことです^^

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性別:
女性
趣味:
朝海さんを影から応援すること
自己紹介:
私の毎日は朝海さん一色!!そんな約4年間の記録です。

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