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新 勝手にコム論

元宝塚歌劇団雪組トップスター朝海ひかるさん!舞台道を走り続ける朝海さんのちょっぴり昔の記録です^^

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蜘蛛女 勝手に紹介

朝海さんが演るというだけで、読みました『蜘蛛女のキス』
さっそくその中で朝海さんが演じるであろう部分を紹介してみたいと思います。

お話は石井一孝さんが演じますモリーナが
同じ監獄に収容されている浦井健治さん演じるヴァレンティンに
語る映画を挟み込み進んでいきます。


注:今から小説を読まれる方、舞台で新鮮味を味わいたい方は、
読まれないほうが宜しいかと思います!!




「黒豹女イレーナ」(たぶん朝海さんがイレーナ)

動物園、その檻の前で一心不乱に黒豹を描写する娘。
そこに通りかかった建築家の青年、その娘に恋をする。

ある日青年は同僚の女建築家のために誕生日プレゼントを買いに行くことに・・・。
そこに一緒に行くというイレーナ。
そのお店というのは小鳥屋である。
ところが2人がお店に入った途端、
小鳥たちは狂ったように怯えて、飛び回り、
お店の主人さえどうすることもできない始末。
イレーナが青年の手を取り、お店の外へ出た瞬間、
小鳥たちは平常を取り戻す。
彼女は帰りたいと言い、次の夜に会う約束をし別れ、
青年が1人で小鳥屋に戻ると・・・
小鳥たちは事も無げに楽しくさえずっているのであった。

2人はその後も会い続け、愛し合うようになった。
でも彼女は決して彼に対してキスを許さなかった。

彼は彼女の心の内に何かがあり、それに苦しんでいることを知っていた。
彼女には話したいことがあった。
自分の生まれた村の恐ろしい伝説・・・。
小さい頃からいつもそれを怖がっていたと。

「ある日、何ヶ月も雪が降り続き、
そのあたりの村が孤立してしまった。
村人は飢え死にしそうになった。
男たちは皆、出払い、
そしてお腹をすかせた森の獣が人里へやってきた。

するとそこへ悪魔が現れ、食べ物が欲しければ
村の女を1人差し出せと言う。
そこで1人の勇気ある女が村を出る。
悪魔は黒豹を連れていた。
女は悪魔と密約を交わし、不死の命を得る。

いつしか女には猫の顔をした娘ができた。
やがて遠征からもどってきた村の男たち・・・
女の夫であった男は自分の妻にキスをしようとした。

すると女は夫を生きたまま食いちぎってしまった。

まるで黒豹の仕業のように。

そしてその後も山で黒豹女が次々と生まれた。

別の男が、夫を殺したのがその妻だと気付き、
雪の中、その女の後を追った・・・。
初めのうち、残っていた女の足跡は
森の近くに近づくと黒豹の足跡に変わっていた。

伝説によると黒豹女の子孫は絶えず、
今も世界のどこかに隠れている。
彼女たちは普通の女に見えるけれど、
男がキスをすると黒豹に変わるのだと・・・・」

イレーナは自分が黒豹女かもしれないと、ひどく怯えていた。


そして2人はついに結婚。
話し合いの結果、イレーナは精神分析の医者に診てもらうことになる。
イレーナは自分がちゃんとした妻になれるのかどうか不安だと話し始めた。
そして次は怖い夢の話、黒豹になってしまう夢の話をすると約束をし、
医者のもとを去るのであった。

しかし次の約束の日、イレーナは夫に嘘をつき、
病院ではなく、あの黒豹のいる動物園に向かう。

青年はいつまでも本当の夫婦になれない自分たちに悩み出した。
そんな悩める彼を心配する女建築家。
女は彼が結婚する前から彼のことを愛していたのだった。

病院ではなく、動物園に通いつめていたイレーナは
夫の帰りが遅いことを不安に思い始める。
ある夜、彼の仕事場に電話をかけた。
電話口に出たのは女建築家。
イレーナは嫉妬した。

ある晩、イレーナは食事の用意をして待っていた。
しかし彼は帰ってこない。
彼女は忘れていたが、その日は結婚記念日だった。
その日の午後、彼はイレーナを迎えに病院に向かったのである。
そこで彼は初めて、ずっと彼女が医者のところに通っていなかったことを知る。
家に電話をかけるが不在。
それもそのはず、彼女はいつものように動物園にいたのだから。

がっくりきた彼は仕事場に戻り、女建築家に全てを話す。
そして2人はバーに出かけるのであった。

あまりに帰りの遅い夫を探しに仕事場へ向かうイレーナ。
仕事場近くのバーで親しげに話す夫と女を見つけ、
嫉妬でぶるぶると体を震わすイレーナ。

夫と別れた女はのぼせた頭を冷やそうと今夜は歩いて帰ることにした。
夫は何もかもを女に話した。
妻が彼と寝ないこと、
黒豹の妄想に取りつかれていること。
彼のことをすっかりと諦めていた女建築家は混乱していた。

寒い夜だった。
人影も無かった。
しかし聞こえてくる。女の後からヒールの足音が。
彼女は黒豹女のことを思い出し、足早になった。

その内に、ヒールの足音はなくなっていた。
代わりに猫か・・・何か獣の足音が聞こえる。
彼女は振り返った・・・
しかし女の姿はなく、何か別の生き物の影が見えたような気がした・・・


イレーナが家に戻ってきた。
髪はくしゃくしゃ、足は泥だらけ。
青年はびっくり仰天。
今目の前にいる自分の妻に対してどうすれば良いのか分からなかったのだ。
彼は話した。
病院へ行ったこと。そして病院通いをしていないことを知ったこと。
イレーナは泣き出した。
自分の目の前で泣きじゃくるイレーナを見て、
彼はまだ心底彼女を愛しているのだと気付き、髪を優しく撫でてやるのだった。

彼に説得され再び、病院に通いだしたイレーナは
医者の言うとおり自分を正常なのだと考えるようになった。
彼女は嬉しそうにその足で、夫の仕事場へ向かう。
戸口に立ちすくんだまま動く事のできないイレーナ。
彼女は夫と女建築家が神妙に話し合う姿を目撃してしまったのだ。

仕事場には2人だけ。
2人は扉の奥で何かキシムような音を聞く。
そして聞こえる動物の息遣い。
恐ろしい唸り声と共に扉から出て行く影・・・

その夜、女建築家はホテルの地下のプールにいた。
誰もいない地下プール・・・
しかしそこに足音が・・・
黒い獣がうなるのが聞こえる。
緑色に光る目がプールの真ん中にいる女を見据える・・・

彼女は大声をあげた。
びっくりした監守がプールに現れ、電気をつけたとき
そこにはズタズタになったバスローブが・・・


夫は夜になっても戻らない妻を精神分析家と2人、自宅で待っていた。
そこに電話が鳴り響く。
女建築家からの電話であった。
今すぐホテルへ来て欲しいとの連絡を受け、
夫は医者に自宅に残っていてもうらうようお願いをし、
ただならぬ様子の女建築家の元へ出かけていくのであった。

そこへイレーナが帰ってくる。
医者と鉢合わせをするイレーナ。
彼女は欲望と嫌悪を同時に感じながらも
頼るところがなく、医者の腕の中に飛び込む。
誰からも愛されず、夫にも捨てられたと悲観的になるイレーナ。

医者は思った・・・・
彼女は自分のことを望んでいると
彼女にキスをし、いくところまでいってしまえば
自分が黒豹女などという考えは消し去ることができるだろうと・・・

そして彼女にキスをした。

2人は抱きしめ合い、キスを交わした。

イレーナは彼の腕からするりとくぐり抜けると
目を細めて彼を見つめた・・・
暗闇に緑の目が光る・・・

医者は身を守ろうとするが、手遅れ。
黒豹の爪が彼の首を切り裂き、血が吹き出し、彼は床に倒れる・・・


その頃、夫と女建築家はホテルのロビーから医者に知らせようと電話をかけた。
もう間違いはない、
彼女の妄想なんかではない、
彼女は黒豹女なのだと。
そこは危険であると。


いつまでも連絡のつかない医者を心配し、
夫、女建築家、2人の警官が自宅に戻ってきた。
そこには血の海に倒れる医者の姿が・・・

イレーナの姿はなかった・・・

夫はどこに彼女がいるのか知っていた・・・
あの動物園だ。


イレーナはまるで夢遊病者のように黒豹の檻へと向かっていた。
手には檻の鍵。
眠っていた黒豹は彼女の匂いで目を覚ます。
イレーナは黒豹を自由にしてやった。

黒豹は檻から飛び出し、イレーナ目掛けて飛び掛った・・・
そして一気に彼女を押し倒してしまった。
そのまま動物園を走り抜けた黒豹は
フルスピードで通過するパトカーに引かれ、死んでしまう。

夫は檻まで行く。
そして砂利の上に倒れるイレーナを見つけた。
そこは彼女と初めて出会った場所であった。

イレーナの顔は前足の一撃で醜く歪み、既に死亡していた・・・

同僚の女建築家は彼のもとへ歩み寄り、
2人は共に歩いていくのであった。
今見た恐ろしい光景を忘れようと努めながら・・・



完。




まとめられてねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ~!!!
これプイグさんに引用しすぎで怒られるかも。
(集英社さん、ごめんなさい)

1つ目の映画はこんな感じです。
長い・・・・長すぎる・・・・。
これでも端折っているところがありますので、
じっくり読みたい方は
『蜘蛛女のキス』  集英社文庫  野谷文昭訳をどうぞご覧下さいませ^^


あ~・・・。
映画の2本目まとめられるかなぁ・・・・(まとまってないし)
またお客様の反応が宜しければ頑張るかもしれません。
(またそんな事言う・・・)

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待ってました~!

こんばんは、論者様!
さっそく読ませて頂きました!すごく分かりやすくまとめて下さって・・(涙)ありがとうございます。
私は昔から活字の本は大嫌いなのですが、すらすらと読めました!

はら~、このキケンな黒豹さんをアサミさんが?!きゃ~~~!!!ぜひ演って欲しいですね♪
衣装は?化粧は??声のトーンは?!

今までは「朝海さんの舞台があること」がただ嬉しかったのですが、
内容を読んで朝海さんの役が見えてきて、期待度が一気に高まりました!
二本目も楽しみにしていますvV
  • ゆっきぃ さん |
  • 2007/04/02 (19:18) |
  • Edit |
  • 返信

初めまして!

論者様初めまして。tokoと申します。
突然の書き込み失礼致します。
【勝手にコム論】の頃から論者様の朝海さんへの深ぁい愛に”論者様ステキ!!”とお慕いしておりましたが、なかなかお声をかけられずにおりました。

がっ!蜘蛛女の超解りやすい紹介にど-してもお礼が言いたくなり書き込みさせて頂きました。
私もゆっきぃ様同様活字が苦手なので論者様の解説が頼りでした!!”黒豹”という文字を読むだけで大興奮です(笑)朝海さんだったらこんな風に…と妄想を膨らませてまた興奮!公演はまだまだ先ですが、私の心は既に劇場まで飛んでます(笑)頑張ってチケット取るぞ!!と心に誓いました。

お邪魔でなければ、これからもお邪魔させて下さい。よろしくお願い致します。





  • toko さん |
  • 2007/04/03 (00:48) |
  • Edit |
  • 返信

黒豹女・・・・・。

凄いですね。私もぜひ朝海さんで 黒豹女見てみたいです。

活字、 気がつくと 同じ行を読んでいる・・。
その通りです。(笑)

映画版を レンタルして見たんですが 映画では 女優レニとドイツ人将校の話と 最後に蜘蛛女の話が 少し出てくるだけでした。(レニ役のコムさんも 見てみたい)      
時間に 制約されるので 小説のお話は 全部は入れられないですよね。            政治犯の事は よくわからないですが 最後は悲しい話でした。              舞台と映画とは また違うとは 思いますが。 

舞台は どんな感じに なるのでしょうね。
ミュージカル版は 少し 調べてみたのですが オーロラ役は 衣装を替えて 時々出てきて 歌ったり 踊ったりしてました。

楽しみですね。(私 観に行けるのかな?)
  • roko さん |
  • 2007/04/04 (15:16) |
  • Edit |
  • 返信

舞台化は・・・

ゆっきぃ様。
すらすら読んでいただけました?
ありがとうございます^^
そう言っていただけると嬉しいです。
でも自分で読み返しますと
「イレーナ」と「女建築家」、「彼女」とかが
ちょっと分かりにくいですねぇぇぇ(反省)
今2つ目に取り掛かってます^^
もう少しお待ちを~~~!!


toko様。
初めまして^^
旧バージョンからのお客様なのですね!!
いつもありがとうございます!!
停止とか言って引越しただけだしッッみたいな感じですね(笑)
お礼だなんて・・・とんでもないです!!
まとまってないなぁ・・・。
何だか普通に長いですね^^;
たぶん次も長くなりそうです^^;
これからもどんどんお訪ねくださいませ^^
お待ちしております!!



roko様。
ミュージカル版お調べ済みでございますか?
・・・ってことは、何でしょう。
もしかしたら朝海さんのオーロラ役っていうのは
ヒロインとして舞台に出てくるワケでは
ないかもしれないですよね?
やばい・・・・想定外です。
論者の解説意味ないです(苦笑)
黒豹朝海も朝海レニも見れないかもですね・・・
どうしましょう・・・
11月までは分からないことですが
オギィ先生よ・・・頼みます。

見にいけますかね・・・・?わたしたち・・・。
  • 論者 さん |
  • 2007/04/04 (17:56) |
  • Edit |
  • 返信

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私の毎日は朝海さん一色!!そんな約4年間の記録です。

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