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新 勝手にコム論

元宝塚歌劇団雪組トップスター朝海ひかるさん!舞台道を走り続ける朝海さんのちょっぴり昔の記録です^^

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和服の朝海さんネタで②


大劇場に行けば、『トライアンフ』のチラシがあるのかな~(*´∀`*)
とか思いつつ、そのために行くのもな~・・・・とか何とか考えながら、
水さんの雪組よりも、真飛さんとこのプレお披露目の方を
むしろ見たいな~と近ごろ思ってしまう、
自分が組ファンではなかったと気付いた論者です。

ちょっと危うい感じの真飛さんと、
そんな真飛さんを全く心配せずに我が道を行きそうな
えりたんとのコンビ芝居ってどんなだろう・・・・ッッ。

『メランコロック・ジゴロ』って1番手2番手の掛け合い芝居だもんね^^
真飛さんが、えりたんに喰われませんように☆

中日劇場と言えば、今年の夏は『エリザベート』!!
1週間くらい前にNHKで涼風さんを発見!!
素晴らしく美人(・∀・)ノお姫様って感じッッ!!

朝海さんもどこかメディアに出てくれないかな~(`ε´)
でもあまり安売りはダメよね、やっぱり。
露出が少ないからこそ、舞台を観劇できたときの喜びも大きいんだわね。




ではさっそく『あかんべえ』の続きを始めます(*´∀`*)


※入り込みやすいように(?)
 論者が勝手に主要メンバーの配役も決めちゃいます^^

おみつ(亡者)・・・・・・・朝海ひかるさん。
太一郎(おりんの父親)・・・武田真治くん
玄之介(亡者)・・・・・・・桜井翔さん
おどろ髪(亡者)・・・・・・蟹江敬三さん。
多恵(おりんの母親)・・・・松雪泰子さん。
おつた(ふね屋の世話人)・・国生さゆりさん。





おりんちゃんの父親・太一郎を主人とする「ふね屋」には5人の亡者が
彷徨っていた・・・。

あかんべぇする少女・お梅。
美男の若侍・玄之介。
婀娜っぽい姐さん・おみつ。
按摩のじぃさん。
おどろ髪の男。


「ふね屋」では店の船出を飾る宴も終わろうとしていた。
主人の太一郎が胸を撫で下ろした矢先、突然、
抜き身の刀が暴れ出し、座敷を滅茶苦茶にしてしまった・・・。

亡者の姿は誰にも見えなかった・・・
しかし12歳の娘おりんには、
刀を握るおどろ髪の亡霊が見えていた・・・・・


若侍の亡者・玄之介を初め、「ふね屋」に住みつく亡者と
心を通わせていくうちに、おりんは「ふね屋」の怪異が30年前に
ここで起こった忌わしい事件に関わっていることに気付く・・・。


「俺たちが立ち退いた方が、ふね屋のために良いということも、
分かりきっている。おまえの父母は、俺たちがいるせいで、
しなくていい苦労を抱え込んでいるのだ。
すまないな、おりん。
どうすれば、うまく三途の川を渡れるものかな」
玄之介は頭をひねった。

玄之介たち亡者が思い出すことの出来ない失せ物。
ふね屋の立つ、この地域に30年前に起こった事件。
それが分かれば、みんなは成仏できる・・・
おりんはそう考えた。

「どうして玄之介さまたちがこの世にとどまらなくちゃいけないのか、
その理由を見つけて解きほぐすことができればいいんでしょ?
それなら、あたしやってみます。」

玄之介は真一文字に口を結び、そのままうんとうなずいた。
「そうだな。おりんになら出来るかもしれん。
いきなり俺たち5人の姿を見ることが出来たのだからな。」


・・・・・


お化け騒動でその行く末が危ぶまれる「ふね屋」では、
その事件を面白がった2組の商売屋「白子屋」と「浅田屋」が
お化け比べをしようとの話がまとまり、
ふね屋2度目の宴席の準備に追われていた。

おりんの父親・太一郎。
おりんの母親・多恵。
太一郎と多恵が住み込みで働いていた弁当屋「高田屋」から
助っ人として「ふね屋」の手伝いをするおつたさん。

「ふね屋」の怪奇を解決したい一心で、
宴席について、あれこれ口を出していたおりんちゃんは
つい先ほど、おつたにお叱りを受けたばかりであった。

おりんは台所の隅の空いた樽に座り、所在なく、
足をぶらぶらさせていた。
すると、戸口の方から三味線のつま弾きと共に、
美しいおみつの歌声が聞こえてきて、おりんは顔を上げた。

さっきおつたが灯したはずのろうそうくは、
どういうわけか消えていた。
戸外には宵闇が静々と降りてきつつある。
その中で、おみつ一人、白い首筋や手の甲や指先を
ほのかに光らせながら、夕顔の花のようにぽっかりと咲いていた。

「あら、良い子がきたね。」
おりんの気配に気付いたのか、彼女ははっと振り向いて微笑した。

「しばらくお顔を見ませんでした。」
おりんは言って、おみつから二尺ばかり離れた壁際に、
はばかるように身を寄せた。
怖いのではなく、恥ずかしいような、あがったような気分になった。
おみつはとても美しかったから。

「あたしは気まぐれなんだよ。」
さらん、と三味線を鳴らす。

「それにあんた、ちっともあたしを呼んでくれなかったじゃないか。
玄の字が優しくしてくれるから、すっかり用が足りておいでだったのかい?」

おりんは真っ赤になった。自分でもそれが分かった。

「おやまぁ、可愛いね」
おみつは楽しげに笑うと、また三味線の棹を傾けた。

♪あきらめましたよ  どうあきらめた
 あきらめられぬと  あきらめた・・・♪

象牙の撥を握るしなやかな指は、
季節はずれの雪のように白い。
おりんは魅せられたようにおみつを見つめていた。

「ねえ、良い子ちゃん。」
おみつがするりと座り直して、おりんの方を向いた。

「あんた、おどろ髪の恨みを解いてやろうと考えているんだってね。」

おりんはおみつの隣にしゃがんだ。
彼女は良い香りがした。

「あたしにはできないと思いますか?」

「あたしたちを成仏させることを?」
おみつは問い返して、優しくおりんを見下ろした。
「いいや、あんたなら出来るかもしれないよ、良い子だからね。」

本気で言っているのじゃない、慰めているのかもしれない・・・
そう思ったから、おりんは黙ってうつむいていた。

「本当にそう思うんだよ。」
おみつはおりんの心を読んだようにそう言った。

そうかな・・・あたしだって悪いこととかいっぱい考えるけど。
おりんは内心そう思った・・・

するとまたおみつは先走りして言った。
「そりゃ悪いことだって考えるだろうさ。
だけど大人みたいに、余計なことは考えない。
必要のないことは考えない。それが子供の良いところサ。」


その頃、ふね屋の大人たちは、
白子屋と浅田屋のお化け比べの宴席を前に、いきなり、
「ふね屋」に悪い気が溜まっているのが見えるとやってきた
白子屋の娘と名乗る女の帰りを送り出していた。

「これでもう、安心でございますよ。
あたくしがよく祓っておきましたから、もう障りはありません。
とりあえずは、お化け比べまで何事も起こりませんわ。」

おつたが笑いながら、いかにもお追従の口調で言った。
「きれいに祓っていただいたので、
もうお化け比べをする必要もなくなってしまったのじゃありませんかしら。」

すると女はきっと目を吊り上げた。
「そんなふうに簡単にお考えでは困ります。」
おつたはしゅんとして肩をすぼめた。
「それは失礼を致しました。」


「ねえ、ごらん」
おみつは長い人差し指で一同の方を指し示した。
「あれがみんな、余計なことを考えている大人だよ。
あの娘、何者なんだろうね。」

「白子屋のお静さんていうお嬢さんです。」
おりんの言葉におみつは優雅に首をかしげた。

「さて、どうかしら」と、
指先で後れ毛をかきあげる。
「かわたれ時にやってきた、おっかないもののけかもしれないよ・・・」


つづく。






おみつさんはとっても魅力的な女性ですよねぇ(*´∀`*)
でもコレまた玄之介さまも色男なんですよぉッッ!!

ここまでで上巻の半分くらいまできました!
けっこうすっ飛ばしているところが多いので、
アレッ?と思われるところがありましたら、
どうぞお気軽にッッ(・∀・)ノ

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